証券会社勤務の夏美さん(仮名・33)は20代前半の恋愛を上司との不倫に費やした。
「学生時代の彼とはまったく違う、逞しさと優しさに惹かれました。連れていってくれるお店も高級なお店ばかり。今にして思えば、小娘の私は都合よく騙されたのかな。でも当時は、“好きになってしまったんだからどうしようもない”と開き直っていました」
同僚たちと一緒に、不倫相手の自宅を訪れたこともあったという。
「奥さんに会えば後ろめたさを感じてこの関係を終わりにできるかなと思いましたが、そんなことはなかった。むしろ不思議な優越感を感じてしまいました」
高木氏によれば、こんなタイプの女性もいるという。
「自己憐憫が強いタイプは、不倫関係ゆえに会いたいときに会えないといった状況が『私って可哀想』という思いに拍車を掛け、ますます自分の感情を盛り上げてしまうこともあります」(高木氏)
では、どんなタイミングで不倫は終わるのか。長年にわたって不倫問題を取材してきたライターの亀山早苗氏によれば、独身女性の場合、不倫相手が「家族を優先したことを改めて感じて」別れるケースがほとんどだという。
「別れた理由は奥さんの病気を理由にデートをドタキャンされたことです。『妻よりも君のことを愛している』と言ってくれていたのに……」(20代女性)