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不倫はいけないと分かっているのに抗いきれないワケ

なぜダメだと分かっているのに…

 男性芸能人の不倫が世を騒がすたびに、「やはり男は浮気をしたがる生き物なのだ」という声が聞こえてくる。しかし、相手女性は、なぜ“いけない”とわかっていながら不倫関係に陥ってしまうのか。心療内科医の田中奏多氏によれば、男性と女性では動機が大きく異なるという。

「男性は『自らの性的欲求』を満たすために不倫しがちですが、女性は『相手の魅力』ゆえに不倫関係に足を踏み入れてしまうパターンが多い。未婚女性が既婚男性と不倫する場合は、このケースが目立ちます」

 そのため、不倫に対する「罪の意識」の度合いも変わってくると指摘するのは、精神科医の高木希奈氏だ。

「男性は結婚と恋愛を完全に分けて考えていることが多いため、罪の意識が薄いのでしょう。一方、未婚女性は、『いけないことをしてしまっている』という罪の意識があるからこそ、不倫相手がより魅力的に見え、気持ちが燃え上がってしまうことがあるのです」

 その心理を高木氏はこう分析する。

「見てはいけないと言われると見たくなる、ボタンを押すなと言われると押したくなるのと同じで、禁止されているからこそ、その行為をしたくなる心理作用は『カリギュラ効果』と呼ばれます。さらに危険度が増すほどに気持ちが燃え上がる『吊り橋効果』によって、後戻りできなくなってしまう。未婚女性ほどこの心理状況に陥る傾向があります」(高木氏)

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