「勤怠管理については、仕事を始める時に『出勤』、終える時に『退勤』をパソコン上で記録し、上司がチェックします。定時を超えれば残業代も付きます。自己申告を基本とするため仕事をしない従業員も出てくるのはないか、といった問い合わせもありますが、成長しない社員はおのずと分かるものなので、弊社としては管理を強めることは考えていません。
評価制度についても、2020年度から、会社が重視する価値基準や行動基準を満たす行動を取っているかを評価する『バリュー評価』を導入する予定ですが、これは業務のプロセスを重視する評価方法で、完全成果主義に移行するといったことは考えていません。ただ、テレワークで目の前に部下がいないため、管理職にとっては出来上がった成果物で判断する部分も多少は出てくるでしょう。管理する側のマネジメントが今後は一層問われてくると思います」
テレワークの広がりで、これまで当たり前だった社内の規定や評価方法、コミュニケーションのあり方など、さまざまな部分の見直しが必要となることが分かってきた。働く個人だけでなく企業にも、カルビーのような変化に対応する柔軟な姿勢が求められている。