水拭きではなく乾拭きがポイント

◆ホコリ取りの基本は乾拭き一方向

 ホコリ取りはごく日常的な掃除だが、意外に多くの人が正しいやり方をしていないと松本さんは言う。

「フローリングにはシートモップ、畳やじゅうたんは掃除機がよいでしょう。ホコリは軽く人が歩くだけでも舞い上がってしまうので、いずれも静かにゆっくりと動かすのがコツです」

 掃除機はヘッドを押し出すときより引くときにより吸引するので、後退しながら一方向に。強くゴシゴシ押し付けるとじゅうたんの毛がつぶれて奥のホコリが吸い取れない。力を入れずに軽く動かす。

 シートモップは逆にヘッドの先端でホコリをキャッチ。前後に動かすとつかまえたホコリをまき散らすことになるので、前進しながら一方向に。

 もう1つ重要なのが水拭きではなく乾拭きということ。「ホコリは乾いているので、ドライシートや乾いたぞうきんを使うのが基本。またカビや細菌は栄養(汚れ)と水分で繁殖しますから、それらを取り去ることが大切です。

 水拭きはサッパリするような気がするものの、実はウイルスなどを含んだホコリを塗り広げているようなもの。

 どうしても取りにくいこびりついた汚れには、乾拭きでホコリを取った上で汚れに合った洗剤を使って拭き取り、最後に水拭きで仕上げましょう」

◆汚れ落としの洗剤&消毒剤

【台所用洗剤・浴室用洗剤・トイレ用洗剤】
中性。中性洗剤は日常の軽い油汚れなどに幅広く使える。浴室・トイレ用はキレート剤(金属封鎖剤)入りで水あかや石鹸かすを効果的に落とす。

【住居用洗剤・重曹】
弱アルカリ性・アルカリ性。皮脂汚れやしつこい油汚れ、油煙汚れなどに。重曹は水に溶かして。湯に溶かすと洗浄力が上がり、消臭効果も。

【トイレ用洗剤・クエン酸】
酸性。トイレの黄ばみ、尿はね汚れ、水あか、石鹸かすにも。クエン酸は水に溶かすと酸性になり、シンクの水あか、浴室のカルシウム汚れにも。

【消毒用アルコール】
新型コロナウイルスやインフルエンザなどのウイルスを不活化することができる。濃度80%前後のものがおすすめ。食卓や家具などのほか、手指の消毒に。

【台所用漂白剤・カビ取り剤】
塩素系。普段はふきんなどの漂白、消毒に。ノロウイルスやカビなどを殺菌。酸性洗剤と混ぜると有害ガスが発生するので要注意。

イラスト/鈴木みゆき

※女性セブン2020年7月23日号

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン