体験することで好奇心と探究心が刺激される
――東大を目指す・目指さないに限らず、子供の成長には、幅広い知識を吸収することが必要だと思いますが、皆さんの好奇心や探究心を培ったものはなんだったのでしょう?
牧田:探検図鑑セットがあって、こうして歩くと速く歩ける、といったことが書いてあったんですね。実際に山に行ったときに歩き方を変えてみたら確かにそうだった。その感動はよく覚えていますね。
木原:図鑑を見るだけでなく、目で見たり触れたりする体験って大切。動物園や水族館に行ったとき、子供って図鑑で見たものとはまた違う面を見つけたりするんですよね。自分で発見するという喜びが興味、好奇心を育むと思います。
牧田:そのとき、親も同じ姿勢で興味を持ってくれるかどうかも大事。「フ~ン」と聞き流すのではなく一緒に面白がる。
竹下:うちは母からいつも「なんでそう思うの?」ってよく聞かれていたんですよ。例えば、椅子はなんで脚が4本なんだろう? 2本だったらどうなんだろう? とか。「なんでだろう?」という考えを植えつけてあげたら、そこからは子供に任せていけば自ずと探り当てていくはず。図鑑や地球儀を与えても、子供に「なんで?」という気持ちが湧いてこないと意味がないと思います。
※女性セブン2020年7月30日・8月6日号