コンビニだけではない。中~大規模小売店でも、レジ袋有料化を巡りトラブルが起きているという。
「レジ袋が有料でクレームが来る、というのは日常茶飯事。一時間に一回というレベルで、商品をレジに置きっ放しで帰られるお客さんがいる。もう一つ大きな問題は、多くの商品をお買い上げになっても、意地でも袋を使わないというお客さんの存在です。店の出口から堂々と、たくさんの商品を抱えて出られます。警備員からしたら、やたら堂々とした万引きにも見えますし、それが元でトラブルにもなっています。商品一つ一つに会計済みのシールを貼るわけにもいかず…結局、万引きだって増えてます。失策ですよ、これは」(都内の小売店マネージャー)
「エコ」と言われたら反論する機会が全くない風潮で、問題点を論じることも難しく、無料レジ袋がなくなって、かえって面倒なことや困ることが増えた。筆者の自室の小さなゴミ箱に設置する袋すらない。結局そのために小さいビニール袋を買ってくるのだが、この袋を使うことがレジ袋を使うよりもエコなのだろうか。
JR東日本が運営する「駅ナカコンビニ」でエコバッグが無料配布された際には、早朝のオープン前から客が並んだ。意識が高いことは良いことかもしれないが、新型コロナウイルスの感染を防ぐために行列は避けるべきと言われるなか、身のまわりで起きていることに対してどうもチグハグな感じがするのは、筆者だけではないはずだ。