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2020.07.28 07:00  NEWSポストセブン

パラアスリートと義肢装具士がペアで挑む、知られざる戦い

左が競技用義足、右が日常用義足(沖野敦郎氏提供写真)

義肢装具士に聞く「義足の違い」

 義肢装具士で、株式会社OSPO オキノスポーツ義肢装具の代表を務める沖野敦郎さんはこう解説する。

「日常用の義足は歩いたり、座ったりといった日常の動作を支障なく行えるように設計されています。一方で、陸上競技用の義足は走る、跳ぶという動作に特化したつくりになっています。日常用義足はズボンを履いても自然になるように見た目に制約がありますが、競技用義足ではそうした制約もないので、走ったり、跳んだりするときに身体のパワーを効率的に地面に伝えられるよう形状も大きく湾曲したつくりになっています」

 大腿義足の場合、義足は足を入れる「ソケット」と膝の部分の「膝継手(ひざつぎて)」、足首部分の「足部(そくぶ)」に分けられる。競技用義足では膝継手と足部が、ブレードと呼ばれるカーボン素材のUの字に湾曲した部品で構成される。ソケット部分だけ石こうで型をとってオーダーメイドし、その他の部分は既製品となる。

 ソケットは競技用専用のものをつくる人は多いが、日常用と兼用する人もいる。その場合、膝継手から先の部分だけブレードに取り換える。同じソケットを使っていても、歩くのと走るのとでは力がかかってくる部分が違うから、最初はつけている足に痛みが出るし、満足に走ることも難しいという。

「転ぶ恐怖」との戦いから始まる

 24歳で陸上の世界と出会い、来夏の東京パラリンピックにおいて100mと走り幅跳びで出場を狙うアスリートの小須田潤太選手(29)の場合はどうだろうか。小須田選手は前出の沖野さんが義足を担当するアスリートの一人である。

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