「今場所の2日目も同じことが起きた。結び前に豊山(前頭筆頭)と対戦した白鵬にかかった懸賞はたった2本。貴景勝(阿武咲戦)の9本、朝乃山(遠藤戦)の17本とは対照的だった。たまたま結びで15本懸っていた鶴竜(大栄翔戦)がこの日から休場したことで、鶴竜戦の6本が白鵬に回されて8本となったが、本来は2本のはずだった。上位の人気力士と対戦することで体裁は保たれているが、ヒール横綱のイメージが定着したためか、白鵬に対する懸賞の減少が顕著になっている」(若手親方)
白鵬は初日の隠岐の海(小結)戦で12本、3日目には人気力士の遠藤戦で17本の懸賞が付くなどして9日目までに108本となったが、同じ9連勝の朝乃山(119本)に後れを取っている。その白鵬は批判を浴びてきた立ち合いでの張り手やカチ上げを序盤は封印。初顔や苦手力士にはつい手が出てしまう日もみられるが、基本的には正攻法で白星を重ねている。遅きに失した感もあるが、イメージ回復は果たされるのか。