芸能

小芝風花の活躍から目が離せない 注目は「振り回され芸」?

民放ドラマ初主演を果たしている小芝風花

 女優・小芝風花(23)が8月1日にスタートした『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で民放連ドラ初主演を果たしている。注目は小芝の「振り回され芸」だという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 昨年、このコラムで「振り回される瀬戸康史」について書いた。そのころ、瀬戸は朝ドラ『まんぷく』では、変わり者の発明家萬平(長谷川博己)に振り回され、土曜時代劇『幕末グルメ ブシメシ!2』では、殿様(草刈正雄)の衣服係なのに料理で難題を解決しろと命令されて振り回され、Eテレ『グレーテルのかまど』では、姿を見せない姉と古いかま(声・木村緑子)に振り回されつつスイーツ作りにいそしむ。2月25日にはこの3番組がすべて放送され、「振り回され瀬戸康史記念日」となる勢いであった。

 そんな中、「振り回され女優」としてメキメキと頭角を現しているのが、小芝風花である。

 小芝は2017年の深夜ドラマ『マッサージ探偵ジョー』で突然、容疑者全員をマッサージし、使った筋肉を判別して真犯人を突き止めるという気弱探偵ジョー(中丸雄一)の助手となり、女子高生やらキャバ嬢姿で奔走。

 このときは振り回されてるんだか、振り回しているんだかわからなかったが、昨年、連続ドラマ初主演となったNHK『トクサツガガガ』では、特撮ドラマの隠れオタクのOL役で、ぐっといい味を出した。自らの趣味を隠したいがために焦ったりごまかしたり、ドタバタの日々。自分で自分に振り回される姿は、笑えるのに、ちょっと切ない。多くの共感を呼んだ。

 続く『美食探偵 明智五郎』では、変人探偵(中村倫也)に勝手に「小林一号」と助手にされ、運転手替わりにこき使われ、殺人鬼(小池栄子)に首に注射をブスリとされる!?

 さんざんな目に遭ってきたが、ついにその「振り回され芸」が全開となる日が来た。民放連ドラ初主演作『妖怪シェアハウス』だ。

 小芝は、男に捨てられ、失業して行き倒れになった主人公・澪役。たまたま助けてくれた伊和(松本まりか)の家は、妖怪たちが暮らすシェアハウスだった。伊和は『四谷怪談』で有名な幽霊お岩さんで、料理好きのおかっぱのおばさん座敷童(池谷のぶえ)、大きな頭をカラフルなターバンで包んだスーツおじさんぬらりひょん(大倉孝二)、徳利酒で顔を真っ赤にしている角が生えた酒呑童子(毎熊克哉)と出会う。一話では、澪に金を貢がせ、騙した男に伊和の怒りが爆発、「呪い殺す」と言い出す。

 男に泣かされ、空腹でひっくり返り、妖怪たちに驚いて絶叫、白目をむく。小芝風花、振り回され芸全開だ。だが、肝心なのは、妖怪たちに助けられながらも、最終的には澪自身が決着をつけようと頑張ること。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト