マスコミ勤務の31歳の彼氏は、美しい夜景の見えるマンションに住んでいた(写真はイメージです)
◆趣味と無駄使いのダブルパンチ
もう一人、大事なのは「年収自体ではない」と主張するアラフォー女性がいる。ネイリストの夏妃(なつき)さん36歳。婚活で5歳年下の彼氏と出会って半年。コロナ禍を機に、結婚について話すようになった。それは前進だと喜んだものの、同時に、知らなかった事実が明らかになった。
「コロナでなかなか会えないし、落ち着くまでに時間もかかりそうなので、一緒に暮らせたらいいねという話に自然になっていたんです。すごく喜んだものの、彼が、でも今はムリだと。その理由を聞いてびっくりしました。貯金がないというんです。引っ越し費用もすぐには出せないから、当分はムリと。驚いたあとに湧いてきたのは……怒りでした」
夏妃さんが驚いたのには、理由がある。現在31歳の夏妃さんの彼氏はマスコミ勤務で、同年代の平均年収より高く、1000万程度はあるという。都心部のマンションに住む彼は、郊外の自宅暮らしの夏妃さんから見て、優雅な暮らしを送っている。そんなキラキラした生活をしているのだから余裕があるからだ、きっと貯金も、自分よりずっとあるはずだと、夏妃さんは思っていたようだ。
しかし実態は逆で、貯金ゼロ。夏妃さんは予想外の現実に怯んだ。
「それこそ年収によると思うんです。貯金が難しい収入だったら、貯金ゼロでも仕方ないと思います。でも彼はそうではない。一緒に食事をするときはいつも奢ってくれるので、気前のいい人だと思っていたら、単にお金使いが荒いというか、計画性のないザルな人なんだなとわかりました。正直、結婚していいのか、迷い始めています」
彼は一体何にお金を使っているか。問い詰めると、趣味と無駄使いのダブルパンチだった。
趣味が多く、いまはまっているのはゴルフとワイン。はまると突き詰めたくなるタイプで、今はゴルフスクールに、以前はワインスクールにも通っていた。コロナによって家飲みが増えたが、家では5000円程度のワインを空ける。ヘビースモーカーでタバコ代もかかる上に、運動嫌いですぐにタクシーを使う。塵も積もれば山となるで、結果、毎月の給料が残らないようだ。