国際情報

韓国が“安倍ロス”か「敵対的共生のパートナー」辞任の波紋

2019年夏、韓国では「NO安倍」を掲げる運動が盛り上がった(EPA=時事)

 安倍政権はおよそ8年にわたる長期政権となり、突然の辞任の報で、喪失感を味わっているのは必ずしも安倍支持層だけではない。

“反安倍”の姿勢で知られるタレントで作家の室井佑月氏は、8月28日の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」に出演し、「明日から何を心の支えにしようというか」と、率直に“安倍ロス”の心境を語っている。

 昔から野球ファンの間では、もっとも巨人に執着しているのが実はアンチ巨人派だという意味で「アンチ巨人は巨人ファン」といわれてきた。「安倍辞めろ」と叫んできた反安倍の人々も、いわば安倍首相に依存してきたわけで、敵を失って喪失感を感じているようだ。

 海外における反安倍派の一大勢力と言えば、やはり「韓国」である。

 安倍首相の辞任が取り沙汰され始めた頃の8月23日、朝鮮日報のコラムで、イム・ミンヒョク論説委員は以下のように書いている。

〈文在寅(ムン・ジェイン)政権が今のように思う存分「竹やり歌(竹やりを持って日本軍に反乱を起こし玉砕した故事を歌う)」を歌い、「土着倭寇(国内の親日派)フレーム」を振り回せるのは、完全に安倍首相の「おかげ」だ。「敵対的共生」のこの上ないパートナーと言うべきか〉(8月23日付朝鮮日報日本語版コラム「安倍の墜落」。文末に注)

 この記事によると、昨年、韓国で実施された外国指導者の好感度調査では、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長に対してさえ9%が「好感が持てる」と回答したが、安倍首相に対しては同3%だったという。韓国人の安倍嫌いが、文在寅政権の反日政策を支持してきたと言うこともできる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン