上皇后美智子さま(85才)が、徹底した“おこもり生活”を続けられている。4月に一度だけ宮内庁病院を訪れ、歯科を受診されて以降あまり外出していないのだという。
国民の苦労を憂い、驚異的ともいえる自粛生活を送られる美智子さま。そのお姿は、皇后雅子さまの目にどう映っているだろうか。
「雅子さまは皇室に入られてから、常に美智子さまのお姿に学ばれ、手本とされてきました。ご養蚕作業の1つである『ご給桑(きゅうそう)』の際、雅子さまはグレーのスーツ姿でした。実は、美智子さまが養蚕の際によくお召しになった作務衣もグレー。そうした服の色ひとつ取っても、雅子さまは美智子さまのお姿を踏襲されているように感じました」(皇室記者)
雅子さまにとって、自粛を続けられる美智子さまを差し置いて、積極的にご活動を再開されるのは心苦しい思いがあるのではないだろうか。宮内庁内部には、そうした空気を踏まえて、“美智子さまも我慢をされているのだから”と、両陛下がオンラインで活動再開することに慎重な声があるという。
「宮内庁内部には、新しい取り組みに消極的な空気があります。5月の『御養蚕始の儀』の際、宮内庁は御養蚕所に取材の記者を入れず、写真を撮ることをさせませんでした。その理由は“平成時代には、やっていなかったから”というものです。そうした『前例主義』が、宮内庁には根深く残っているんです」(前出・皇室記者)
しかし、新しい時代はもう始まっている。たとえ“急進的”といわれても、何も新しい取り組みをしないままでは、皇室が国民からあまりに遠い存在になってしまう。
「美智子さまも、天皇皇后両陛下には新しい時代にふさわしい皇室を築いてほしいと願っておられます。ところが、宮内庁は“いまは我慢のとき”と変わろうとせず、新たな工夫を取り入れようとしていません。これでは、皇室の存在感が薄れていく一方です。
国民に寄り添われることは、美智子さまも雅子さまも何より大事にされてきたこと。それが難しい現状に、雅子さまは焦りを感じておられるのではないでしょうか。宮内庁には、新たな時代に合った舵取りが求められます」(皇室ジャーナリスト)
雅子さまは、当初は陛下だけがご出席予定だったご聴講に、一緒に参加された。国民にそのお姿を見せ、“少しでも国民に近い存在でありたい”というお気持ちがあったのではないだろうか。「国民とともにある」ため、雅子さまの“もがき”は続く。
※女性セブン2020年9月10日号