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2020.09.17 16:00  女性セブン

室井滋&千葉公慈対談 「各自が情報の質を見抜くべき時代」

お釈迦様の教えをヒントに

千葉:犬も猫もどこか意思が通じる気がするのにヤギは絶対にこちらの意思が通じない目に映って、この感覚が私のものさしなんです。自分の意思が他者に伝わるということは本来たやすいことではなく、極めて稀有で難しいと肝に銘じています。

室井:例えば夫婦間でも、いつか私の気持ちをわかってくれるはずだという淡い期待は捨てた方がいいわけですね(笑い)。

千葉:その通りです(笑い)。現代人はお互いにわかったふりをしてかりそめの心地よさにかまけてきましたが、同じように情報も歩み寄ってくれるという前提でいると、自分に都合のいい情報しか見ない偏った人間になってしまいます。

室井:だからこそコントロールできない“ヤギの目”が必要なのだと。

コロナ禍を絶好の機会と捉える

千葉:そもそも、人生は思い通りにならないものなのです。2500年前にお釈迦様は世の中には「四苦八苦」があるとおっしゃいました。四苦とは生・老・病・死、八苦とは愛別離苦(愛している人との別れ)、怨憎会苦(嫌っている人と会ってしまうこと)、求不得苦(欲しいものが手に入らないこと)、五蘊盛苦(自分の心身が思い通りにならないこと)を意味しています。

室井:あらやだ、四苦八苦ってお釈迦様の言葉だったんですね。

千葉:私も昔は、仏教はなんてネガティブで暗い教えなんだと落胆していたのですが、サンスクリット語を学んでみると「苦」と訳されていた「ドゥッカ」とは「ドゥ=障害、カ=空間」の意味で、つまりはこの世は思い通りにならないことで満ちていると説いているだけなんです。

 思い通りにならないことは苦しみだけではなく、思いがけず宝くじに当たったとか、意中の人から逆に告白されたなどといった想定外の展開も裏を返せば自分の思い通りにならない「ドウッカ」に当たるというのです。

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