「ガチャピンさんほどの超スーパースターは存在するのでしょうか?(中略)回答中にガチャピンさんの名前を記載するにあたっては、必ず『さん』付けでお願いします。『ガチャピンさんを呼び捨てにするような無礼者をベストアンサーに選ぶことなど絶対にありえない』こう明言しておきます。」
ベストアンサーに輝いた人物は、「ガチャピンさんを超える超スーパースターなんて存在するはずがないと断言できます」と述べたうえで、これまでの実績を多数挙げ、ただし唯一のネックは海外の活動が少ないことであると指摘しました。
しかし、ガチャピンはその後エアギターで日本3位になります。1位であれば世界への道が拓けただけに、あれは残念でした。この騒動を受け、J-CASTニュースはあろうことか「ガチャピンは『さん付け』すべき? 本人からの回答は…」という記事を出したほどです。
なお、前出のジミー・ボーダー氏はネット上に存在した「ガチャピンは本当に自分でPCを使ってブログを書いているのか? あの指の太さでそれは無理では?」という疑惑を検証すべく、ガチャピンへの取材を敢行! 「ガチャピンは本当に自分でキーボードを打っていた」という記事を出し、見事ガチャピンの名誉を守ったのでした。
ガチャピンのブログはアメブロに多数の芸能人が参戦して以降、盛り下がるようになりましたが、再び存在感を増したのがツイッターの開始です。何しろ一時は日本一のフォロワーを誇っていたのです。2011年4月、ソフトバンクの孫正義氏(102万人)に1位の座を譲りましたが、この段階では2位(94万人)でした。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では、スレッドの途中でガチャピンのことを「緑のイボ虫野郎」「緑芋虫」などと罵倒する人物が登場した際、同じ書き込みの語尾が「ですぞ」となっていることからムックの自作自演ではないかと、「ムック乙」と書かれる流儀も誕生するなど、ガチャピンをめぐる風景は常に平和で慈愛に満ちているのです。
こうして約10~15年ほど前のネット史にガチャピンは燦然と名を残したのでした。