●石井光次郎(享年92)
池田勇人に敗れた石井光次郎(時事通信フォト)
自民党の結党時から、官僚出身ではない「党人派」政治家の代表として党を支えた。1956年12月の総裁選では石橋湛山、1960年の総裁選では池田勇人に敗れたが、その後も党内に影響力を持った。
●藤山愛一郎(享年87)
2度の総裁選に出馬するもほぞを噛んだ藤山愛一郎
1960年総裁選に岸信介の後継者として立候補を表明。途中で岸から辞退を迫られたが、振り切って出馬を貫き、池田勇人に敗れる。総裁選後、藤山派を結成して1964年と1966年の総裁選に挑んだが、敗退した。
●中川一郎(享年57)
1982年の総裁選に出馬。「世界で強い政治家はレーガン、サッチャー、それに中川一郎」と訴えるも、最下位に。わずか1か月半後に自殺。“将来の総理候補”と呼ばれた息子の昭一も56歳で早世した。
(文中一部敬称略)
※週刊ポスト2020年10月2日号