同じ成分の薬なのに7割引きになる
年齢を重ねるほどかさんでくる「薬代」も、大きく圧縮できる可能性がある。常備薬をジェネリック薬(後発医薬品)に変えるという選択だ。銀座薬局の代表薬剤師・長澤育弘氏が解説する。
「ジェネリック薬は、特許期間が切れた先発薬と同じ有効成分で作られた後発の医薬品です。薬効成分の研究開発費が不要なため、薬剤料は先発薬と比べて2~7割ほど安くなります」
高血圧など長期にわたって薬を服用するケースでは、その圧縮効果が大きくなる。
たとえば、高血圧に用いる血圧降下剤の代表的な先発薬「ミカルディス錠40mg」の薬価は1錠97円だが、ジェネリック薬の「テルミサルタン錠40mg」は1錠31.8円。3割負担でも年間約7000円の違いが出る。
「リスクとしては先発薬とは異なる添加物が原因でアレルギーが生じる可能性があります。体調に変化があれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう」(前出・長澤氏)
※週刊ポスト2020年10月2日号