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医療費「同じ検査で負担額違う」「同じ薬なのに割引」のワケ

知らないと損する医療費のカラクリ(イメージ)

 同じ病気でも、“病院のかかり方”で払うお金は変わる──その仕組みを知らないと、多額のムダな医療費を負担することになる。長い人生で大損しないための情報を網羅した『週刊ポストGOLD 得する医療費』から、賢い患者となるための必須知識を紹介していく。

同じ検査に「3割負担」と「10割負担」がある

「保険適用」と「全額自己負担(自費)」の境界を知ることは重要だ。代表的なのが検査。同じ病院でMRI検査を受けたのに、ある人は健康保険が適用されて9000円、別の人は全額自費で3万円──こうしたことが実際に起きている。その違いはどこにあるのか。医療経済ジャーナリストの室井氏が指摘する。

「保険が適用されるか否かは、病名がつくかどうかで変わります。治療のための検査なら保険が適用され、予防が目的の健康診断なら保険は適用されません」

 ポイントは「自覚症状の有無」だ。たとえば、“胃がムカムカする”などの自覚症状がある場合、先に医者にかかって疾患の疑いがあると判断されれば、保険適用で検査が受けられる。一方、同じ状態で自費の人間ドックを受け、そこで胃の疾患が見つかっても、検査は全額自費のままだ。

「健康な人に保険は適用されないのが大原則だと覚えておきましょう。自覚症状があるなら、先にきちんと医師に伝える。多くの場合に保険が適用されるはずです」(ファイナンシャルプランナー・黒田尚子氏)

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