ビジネス

ゴルフ、バレエ、けん玉も オンラインレッスンが人気の理由

オンラインで体を動かすレッスンは成立しづらいと思われていた(Avalon/時事通信フォト)

オンラインで身体を動かすレッスンは成立しづらいと思われていた(Avalon/時事通信フォト)

 コロナ禍の緊急事態宣言で習い事やスポーツジムなどが閉館状態となったことで、オンラインレッスンが人気となった。これまでも英会話などの語学レッスンはオンラインで行われていたが、コロナ禍を機に、これまでは対面限定と思われていた意外な身体を動かす習い事が人気となっている。ネットサービスに詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、オンラインレッスンの実態とメリット・デメリット、人気の理由について解説する。

* * *
「娘がオンラインでバレエレッスンを受けた」とある40代主婦は語る。「コロナで学校やバレエ教室も行けなくなってしまったから、せめてオンラインでもレッスンが受けられたらと思って。意外とレッスンできるものだと思った」。大変だったのはZoomなどの使い方やスペースの確保などの方で、子どもはレッスンを十分に楽しめたそうだ。

 これまでも、英会話などの語学レッスンはオンラインで多く行われてきたため、受けたことがあるという人もいるだろう。また英会話などは、話せればいいので、受けたことがなくても想像しやすいはずだ。しかし最近は、体を動かす系のオンラインレッスンが流行中なのだ。これまでは対面限定と思われていた身体を動かす系オンラインレッスンは、一体どのように行われているのだろうか。

 身体を動かす系の習い事のオンラインレッスンは、2つのパターンのどちらかとなることが多いようだ。1つ目は、リアルタイムでZoomやSkypeなどを使って行われるもの。講師の動きを見ながら受講生も画面のこちら側で同じ動きができ、普段のレッスンをオンライン化したものと言えるだろう。2つ目は、自分の動きを動画に撮ってLINEなどで送り、後からアドバイスをもらうものだ。

 やり方こそ違うが、映像でレッスンを行うことで、正しい動きがわかったり、アドバイスを受けることができるのだ。意外だが、身体を動かすこととオンラインレッスンは相性がいいというわけだ。

復習しやすいが音と場所は課題

「教室まで少し距離があったから、オンラインレッスンにしたら往復の時間がなくて楽だった。終わったらすぐに他のこともできるし。でも、レッスン仲間と会えないのはちょっと微妙かな。あと、先生にポーズを直してもらえないから、できているか心配かも」と、オンラインヨガレッスンに参加した30代の女性会社員は語る。

 オンラインでゴルフレッスンに参加したという40代男性会社員は、自分のスイングの動画を撮って講師に送り、後からアドバイスをもらった。「図解もあり、自分のスイングの癖がわかって、なかなかよかった。ただ撮影が大変で結局家族に手伝ってもらったし、リアルタイムのアドバイスがもらえないのは少し残念」。

 オンラインレッスンのメリットは、やはり時間と場所にとらわれないことが大きい。対面の教室は決まった時間に決まった場所に行かねばならないものだが、移動時間がないことで効率よく参加できる。マンツーマンの場合は、都合さえ合えばどんな時間でも参加可能だし、地域に縛られることもなくなる。もちろん、感染のリスクもゼロだ。

 対面の場合より低料金なこと、動画で何度も見られるため復習しやすいことなどもメリットだろう。子どもの場合は親がレッスンを見られるとか、他の人の目がないので対面より緊張せず参加できるという面もあるようだ。

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン