オンラインヨガ教室の様子(時事通信フォト)

オンラインヨガ教室の様子(時事通信フォト)

 一方のデメリットについては、気持ちの切り替えが難しいとか、仲間ができないなどの他、物理的な問題が出てくる。

 たとえば、ピアノ教室などは防音となっているものだが、自宅ではそうはいかないことが多い。大きな音が出せないため、参加できないという話を聞いた。講師側はマイクを用意して音質を確保するようにしているが、「通信が途切れたり音の遅延があることがあり、合奏は難しい」という。

 また、冒頭のオンラインバレエレッスンに子どもが参加したという40代主婦も、「全身を映すためにはある程度の部屋の広さが必要。手足を上げるスペースだけでなく、全身を映すために少し離れた距離から撮らなければいけないので」と、場所の確保にも苦労したそうだ。

制限はあるも参加しやすいオンラインレッスン

 コロナ禍で人気になったものの一つに、けん玉がある。室内でできる身体を使った遊びということで注目されたのだ。けん玉にも級位や段位があるが、検定もオンライン対応しており、オンラインレッスンなども行われていた。

 筆者の子どもはけん玉チームに入っており、緊急事態宣言中、仲間とオンライン練習会をしたことがある。Zoomを使ったのだが、やはり「意外とできる」というのが感想だ。直接会わないとできない練習もあったが、技を決めて成功率を競ったりなどはでき、一人でやるより練習になった。

 もちろん対面とは違うこともある。たとえばZoomは離れた場所からの音を拾ったり、素早い動きを捕捉するのは苦手なようで、画面上ではうまく確認はできなかった。そこで、自己申告制をベースに進めたことが大きく違う点だ。けん玉界のオリンピックである「けん玉ワールドカップ」も今年はオンライン開催だったが、やはり判定は自己申告制をベースに画面で確認しながら行われた。

 外出自粛で身体を動かす機会が減ってしまった分、オンラインで身体を使うレッスンなどは多くの人に救いになったと思う。オンラインにはできることに制限はあるものの、うまく取り入れることで大きなメリットが得られるだろう。オンラインレッスンなら気軽に始められるので、この機会にトライしてみてはいかがだろうか。

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