今年はコロナ感染を心配して、がん検診の受診件数が減少しているといわれる。習慣になっていた人には不安かもしれないが、焦る必要はないと岡田さんは言う。
「高齢になるほど、検査で体力を奪われます。胃カメラなどの大がかりな検査は、生活に支障をきたす恐れもある。本当にいま必要なのかを見極めてほしい」
検診や手術の際に使われる麻酔も高齢になるほど危険が伴う。
「麻酔薬が原因で認知機能が低下し、認知症を発症するきっかけになる危険があります。また高齢になると肝臓が悪くなり、若いときより薬の分解能力が落ちます」(室井さん)
※女性セブン2020年10月15日号