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コロナ禍で通院頻度減 「薬の見直し」のいいきっかけに

本当はのまなくて良い薬までのんでいるかも(写真はイメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、できるだけ外出を控えるという高齢者も多いだろう。その結果、病院へ行く頻度も低くなり、その結果として日頃からのんでいる薬のストックが気がかりになっている人もいるかもしれない。

 新潟大学名誉教授の岡田正彦さん、この機会に「薬の見直し」を提案する。

「私は降圧剤は極力、処方しないようにしています。のんでものまなくても、5~10年後の死亡率そのものは変わらないからです。薬の種類によっては、リスクになることもわかっています」

 年齢とともに血圧が上がるのは、加齢によって血管が硬くなるためだ。全身に血液を運ぶために血圧が上がるのは当然のことで、降圧剤で血圧を下げすぎると脳に血液が行き届かなくなる危険もあるという。

「心筋梗塞を誘発したり、意識がもうろうとして転倒する恐れもあります。特殊な病気や若年性の高血圧を除いて、無理に薬で血圧を下げる必要はありません」(岡田さん)

 定期健診や検査も、以前のように気軽には受けられなくなった。しかし、医療経済ジャーナリストの室井一辰さんは、「受けない方がいい検診や検査もある」と指摘する。

「病気の自覚症状がないのに検診や検査を受けることは、デメリットがメリットを上回る可能性もあります。例えば、乳がんについては、米国予防医学専門委員会は50~74才の女性に対して、マンモグラフィーによる乳がん検診を2年に1回受診することを推奨しています。

 しかし、49才以下の女性は、乳がんが見つかって助かるメリットよりも、誤診断されるリスクの方が高くなる可能性があると認識されています。さらに75才以上は効果不明とされます」

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