『Dynamite』の直接的な売上は2457億ウォン(約220億円)で、これに関連する化粧品や食料品、衣類など消費財の輸出増加規模は3717億ウォン(約330億円)、さらにこのような収益による生産誘発効果は1兆2324億ウォン(約1100億円)で、4801億ウォン(約430億円)の付加価値誘発効果に加え、7928人の雇用創出効果もあるとされている。
ビルボート1位の追い風を受けるまでもなく、Big Hitは8月13日にYouTubeチャンネルで公開した『2020年下半期 共同体と共にするBig Hit会社説明会』を通して、暫定実績や事業成果、今後の計画を発表し、コロナ渦においても史上最高の実績を上げたと発表し世間を驚かせた。
2020年上半期には、売上2940億ウォン(約264億8000万円)、営業利益497億ウォン(約44億7700万円/外部監査前の暫定実績)で、売上は前年同期比べ46.9%、営業利益は27.1%増加した。
パン・シヒョクBig Hit代表は、「コロナウイルスの影響でBTSのワールドツアーの日程を全面変更するなど、上半期には困難が多かったが、アルバムと音源、オンライン公演などさまざまな分野で収益を出した」と説明している。
韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長で、自身も韓国エンタメに関するコラムを多数手がける慎武宏(シン・ムグァン)氏は、BTS及びBig Hitの躍進について次のように語る。
「コロナの面からいうと、もちろんマイナスではあったと思います。2018年からのBTSのワールドツアーの動員力は尋常じゃない規模でしたし、2019年10月のワールドスタジアムツアー『LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF』ファイナルのソウル公演は、3日間で約13万人を動員、その経済効果は間接的なもの(公演によって今後、外国人ファンらが韓国を再訪問することなど)を含めて9229億ウォン(約870億円)に達したといわれています。