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2020.10.16 16:00  NEWSポストセブン

コロプラ創業者が語る中高時代 「麻布で戦い方を学んだ」

麻布はもともと「リモートワーク」の学校!?

──お、意外に麻布が多い。その半分ってどんなところですか?

 何をしても許される感じが中高6年間で身体に染み込んだ。本当に何をしても怒られないのですが、一方で160位とか成績が出るわけですよ。あれってすごくシンプルなコミュニケーションだなと思います。何の縛りもないのに学年順位だけが最後に出るんです。

「なんだよ、みんな遊んでいるふりして勉強してんのかよ」と。当時、遊んでいるふりをしているのに成績がいいことがかっこいいみたいな風潮がありましたよね。それってアウトプット重視のコミュニケーションだと思うんですよね。

 だって、麻布ってもともとリモートワークみたいなもんじゃないですか。授業抜け出すやつが大量にいて、勝手に自習していい成績をとる。それって究極の成果主義だと思う。(定期試験では順位は出ないし、高校生になると行われる「実力考査」でも実際には分布表を見て自分のだいたいの位置がわかるだけになっている。)

 経営にも一定のルールはあるけれど、そのうえは自由じゃないですか。違法じゃなければどんな手を使ったっていい。結果さえ出していれば。そういう意味で思い切った布石を打てるようになったのは、麻布で磨かれた感性による部分が大きいかも。

 いままでの「beforeコロナ」時代は、9時に出勤して残業して頑張っているふりをして会社のルールを守って上司に逆らわずというのがサラリーマンの美徳だった。でもこれからは、リモートワークによって自分から働けないやつが明確に可視化されて、逆に好き勝手やってるんだけどめちゃくちゃ結果を出すようなひとが評価される。「なんでもやっていい=絶対成果出せよ」といういままでにない考え方ですよね。

 実は麻布ではそれを中高生時代からやらせてた。学校の束縛もないし、脱法行為でもない限り何しても怒られないけれど、あの厳しい競争環境が背後にあって成果主義に追われる。だから、ぐるっと回って「withコロナ」の文脈に合ってるんじゃないかな。

◆取材・文/おおたとしまさ(教育ジャーナリスト)
『麻布という不治の病』(小学館新書)より抜粋

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