──「20世紀最後の正統派アイドル」と呼ばれた由美子ちゃんだけど、そのことに対するプレッシャーとか葛藤はなかったの?
高橋:大変じゃなかったと言ったら嘘になりますけど、やめたいと思ったことはなかったかな。それは周りの大人たちが普段の私と“アイドル高橋由美子”を切り離して考えてくれていたからだと思うんです。プライベートでもアイドルを強いられていたら反発していたかもしれませんね。
──ところでベスト盤には21年ぶりの新曲が収録されているんだって?
高橋:はい、森雪之丞さんが作詞をしてくださった『風神雷神ガール』というぶっ飛んだ曲です(笑い)。
──それは楽しみだ。歌での活躍も期待しています。
10月28日発売の30周年記念ベスト『最上級GOOD SONGS』はシングルA面全曲に加え、新曲『風神雷神ガール』など全36曲収録。生産限定盤にはアイドル時代のテレビ出演映像を収録したDVDと、新旧の写真やセルフライナーが掲載されたスペシャルブックが付属する。
◆構成/濱口英樹 スタイリスト/今井聖子 メイク/石岡博夫 ヘア/藤枝容子
【プロフィール】
高橋由美子(たかはし・ゆみこ)/1974年生まれ、埼玉県出身。1989年に女優デビュー。1990年『Step by Step』で歌手デビューし、ヒットを連発。『南くんの恋人』『ショムニ』『相棒』、大河ドラマ『篤姫』などのドラマに多数出演する一方、ミュージカルや舞台でも活躍。今年9月に主演した舞台『時子さんのトキ』のDVD/Blu-rayが12月23日に発売される。
木村晴(きむら・はるし)/1953年生まれ。1980年代より森高千里、和久井映見など著名タレントの写真集を多数撮影。高橋由美子では『pure mint』(1991年)、『Blue』(1992年)、『COLOREADO』(1994年)の3冊を担当した。
※週刊ポスト2020年10月30日号