青木氏曰く、茨城県民は今回ようやく「『ひよっこ』の悲劇」のトラウマを乗り越えられたとか。
「2017年に有村架純主演のNHK朝ドラ『ひよっこ』で、茨城北部を想定した“奥茨城村”が舞台になりました。この年は、県出身(牛久市)の稀勢の里関が横綱になり、鹿島アントラーズがクラブW杯で準優勝。水戸市出身の作家・恩田陸さんが直木賞を受賞、茨城弁漫才の『カミナリ』がブレイクと、過去最大の追い風が吹いていた。
しかし、フタを開けたら最下位……。あの時のショックは相当なものでしたが、めげずに努力した甲斐がありました」(同前)
茨城県は渡辺直美(石岡市)を始め出身タレントがテレビやSNSで懸命にPRを続け、今年7月には県内企業や団体の代表者らが「いばらきビリ県脱出連絡会議」を発足させるなど、“オール茨城”での最下位脱出を掲げ、悲願を達成した。
※週刊ポスト2020年11月6・13日号