2位のソフトバンクグループも同じく“投資のための借金”がメインだが、雲行きは怪しい。
「ソフトバンクGはもはや投資会社です。投資のためには豊富な資金が必要で、それを借金で調達していた。孫正義社長の投資拡大路線で成長してきたが、このところ巨額損失を出しており、経営を圧迫しかねない。
また、自己資本比率が20%以上であれば企業経営の状態は健全とされていますが、同グループは2020年3月期決算で自己資本比率が15.9%となっている。武田薬品工業の自己資本比率は36.8%で、両社の事情は大きく異なります。かつてスーパーのダイエーも自己資本比率20%を割り込み、経営危機時は一桁台にまで低下しました」(同前)
※週刊ポスト2020年11月6・13日号