袋麺絶好調の背景に指摘されているのが、コロナ禍による“巣ごもり生活”。カップ麺に比べ、袋麺は基本的には鍋で調理するため手間がかかる。そのため、若者を中心にひところは袋麺離れが話題になることもあったほどだ。

 ところが、巣ごもり生活で時間的な余裕ができたことで、調理の手間がさほど苦にならなくなり、逆に味付けやトッピングなどアレンジを工夫できる幅の広さというメリットが見直されたことも大きい。

 筆者の周囲にも袋麺派が多くいる。何人かに食べ方を聞いてみた。40代の女性はエスニック派だ。

「チャルメラやサッポロ一番といった定番商品をスーパーの特売日に買っておきます。調理するときは、鍋でお湯を沸かしている間にエビやきのこを炒めておきます。鍋の湯が沸騰したら即席麺を投入し、茹で上がる直前にトムヤムクンのペーストを入れて麺に味を染み込ませます。丼に麺とスープを移して炒めた具材を入れ、パクチーを添えてトムヤムラーメンの出来上がりです。食べる前にライムを搾るとさらにおいしいですよ」

定番袋麺をエスニック風にアレンジした「トムヤムラーメン」

定番袋麺をエスニック風にアレンジした「トムヤムラーメン」

 山歩きが趣味の50代男性は、ガッツリ派。

「山でのランチは袋麺が多いですね。軽いし、調理も簡単で、食べ応えがある。僕の場合、あらかじめ自宅でウインナーや肉をタマネギやセロリと一緒に炒めておき、それをフリーザーバッグに入れて持っていきます。登頂後、コッヘルに湯を沸かして麺を茹で、スープを入れてよくかき混ぜ、具材を入れて温める。そして最後にとろけるチーズを入れて、火を止めたらコッヘルを食器代わりに食べる、そんな感じですね」

 袋麺人気の背景には、こうした調理バリエーションの奥行きの深さもあるようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン