男性から距離を置くことを「脱北」と表現するこのセンスには会場の女性たちも大爆笑。しかし、その後の解説には多くの人が「うん、うん」と頷きながら聴き入っていた。
最後に「自分で自分を幸せにする、これぞ人生における唯一の使命なのではないでしょうか。その悩みをどう解決するかも自分次第です。真面目に生きていれば悩んで当然です。本書に書かれた誰かの悩みがあなたの悩みを解決するヒントになりますように」と締めてイベントは大盛況のなか終了した。
トークショーに参加した都内の企業に勤務する30代の女性会社員は感想をこう語った。
「ジェーンさんのラジオが好きで応募したのですが、ナマで聴くテンポの良さは最高でした。ジェーンさんのお悩み相談は厳しい回答の時もありますが、悩んでいる女性たちに愛を持って回答してくれている。コロナで漠然と不安な毎日を過ごしていますが、少し明るい気持ちになることができました」
新型コロナウイルスのなかでイベントの開催には細心の注意が必要な時代となり、このイベントも参加者はマスク着用の上、座席もソーシャルディスタンスを取って行われていた。しかし、女性の悩みについて会場が一体感を持って真剣に考える様子は“心の距離”の近さを感じさせる熱い一夜だった。