佳江さんが気づいたきっかけは、自宅に届いていた銀行のはがきだった。
「その銀行に、夫名義で1800万円もの預金がありました。婚姻後に作られた口座だったので、佳江さんに半分譲り受ける権利があります。自宅マンションは売却し、ローンの残高や諸経費を差し引いて、600万円が財産分与の対象となり、モラハラの慰謝料を含めて1300万円を受け取りました」(後藤さん)
いくら心機一転しても先立つものがなければ始まらない。過去を振り切るためにも、慰謝料は妥協すべきではない。
※女性セブン2020年12月10日号