判断基準の決定打は夫との生活に得があるか

 同アンケートでは離婚理由に加え「離婚を考えてから実際に離婚が成立するまではどのくらいの期間か」についても調査している。期間は「1年以内」と「3年以内」が同率の1位。7割以上が半年以上経ってから離婚に踏み切っている。このままがまんして関係を再構築するべきか、と葛藤する妻の様子がうかがえるようだ。

 実際、離婚の決定打になった理由についてたずねてみたところ、「夫が子供たちをうっとうしそうに見るようになった」(41才)、「勝手にクレジットカードを作り、多額の使い込みが発覚した」(34才)、「浮気も暴力もないが、家事も育児もしない夫。たまたま長い出張が入ったとき、『いない方が楽だ』と気がついてしまった」(37才)、「不妊治療に行くか迷ったときに、この人の子供を産まない方がいいんじゃないのかと思ったから」(40才)など、離婚に踏み切ったきっかけは一人ひとり異なる。

 岡野さんはその共通点を、「自分にとって損か得か」だと指摘する。

「離婚をしても経済的に問題がないか、地域や会社で白い目で見られないか、子供がいじめを受けるなどのリスクはないか……。離婚後を想像して、生活に支障がなく損が少ないようなら、離婚を検討してもいいでしょう」

 あなたの隣にいる人は、団結できる“得する”パートナー? それとも……。

※女性セブン2020年12月10日号

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