芸能

杉咲花、吉岡里帆も 朝ドラ選考で落ちた経験語る女優が増加

杉咲花

『おちょやん』ヒロインに起用された杉咲花

『エール』に続いて放送が始まった杉咲花(23才)主演の連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)。朝ドラでは毎回、ヒロイン役に注目が集まるが、杉咲も含めてヒロインオーディションに落選したことがある経験を明かす女優が増えている。その理由とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 元気よくスタートした朝ドラ『おちょやん』。序盤、主役の竹井千代を演じる子役・毎田暖乃とともに、ドラマを引っ張るのは千代の継母・栗子役の宮澤エマだ。

 幼くして実母を亡くし、家事に追われて学校にも行けない千代は、朝寝坊で家事も仕事も一切せず、三味線なんか弾いている栗子に怒り爆発。バトルを繰り広げる。メイキング番組で宮澤は、「千代ちゃんがしっかり『なにくそ』ってなるように、普段は絶対言わないようなセリフを楽しんで言ってます」と憎まれ役に徹する覚悟を見せた。

「普段は絶対言わない」そりゃ、そうだ。彼女は、宮澤喜一元首相の孫としてしばしば“セレブ女優”と称される存在。掘っ立て小屋で貧しく暮らす武井家で、こどもに本気で怒りまくるなんてことは想像もしていなかっただろう。近年は、映画『記憶にございません!』や香取慎吾と共演した配信ドラマ『誰かが、見ている』など三谷幸喜作品でコメディエンヌとしての力も発揮。三谷脚本の再来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、主人公の妹役として出演が決定している。今後、ますます注目されることは間違いない。

 が、ここで注目したいのは、彼女が過去に何度か朝ドラのオーディションを受けていたということだ。『おちょやん』のメイキングでは、主役の杉咲花もヒロインオーディションを何回か受けたが、縁がないのかなと思っていたと語っている(今回はキャスティングでの起用)。

 最近、オーディションに落ちた経歴を話す若手俳優が増えた。吉岡里帆は『あまちゃん』のヒロイン役で落選、『スカーレット』のヒロイン(戸田恵梨香)の夫を演じた松下洸平も朝ドラに4回落ちたことを話している。『あさが来た』の波瑠も朝ドラヒロインを射止めるまでに3回落選したと語っている。『あまちゃん』に出演した有村架純、『べっぴんさん』に出演したももいろクローバーZの百田夏菜子は、ともにヒロイン役で落選し、脇役に起用されたとかつてインタビューで明かしている。

 朝ドラだけでなく、北川景子も松本穂香もオーディションに落ちまくり、凹んだ日々を告白しているし、本田翼は受けたオーディションが三桁で落ちた回数も同じくらい、木南晴夏もオーディションを受けるたびにヒロインの友だち役になっていたという。

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン