「代わりに入団したフィル・ブラッドリーは2割8分2厘、21本塁打、70打点と数字を見れば及第点でしょう。しかしクロマティと比べると、内に篭る性格で、陽気なタイプではなかった。クロマティは1989年の近鉄との日本シリーズで3連敗した後、ミーティングでチームメイトに熱く語り掛けるなど、助っ人の枠を超えた選手だった。数字に見えない貢献度も高かった。1991年もクロマティがいれば、Bクラス転落はなかったかもしれません」
現在と違い、外国人の1軍出場枠が2人だったという事情もあっただろう。外国人枠の拡がった今、日本シリーズ4連敗後のムードメーカーの残留は原監督にとって朗報ではないだろうか。