芸能

猫ひろし、東京五輪目指して毎日30km「後悔しないよう全力」

東京五輪を目指す猫ひろし

東京五輪を目指す猫ひろし

 芸人でありながらオリンピック出場を目指し、カンボジアに国籍を変え、2016年のリオデジャネイロ五輪でマラソン出場を果たした猫ひろし(43才)。2020年の東京五輪出場を目指していたが、延期になったことでトレーニングなどにも影響が出ているという。東京五輪出場への意欲は? 本人に聞いた。

――新型コロナウイルスによって、どのように影響を受けましたか?

猫:通常は年に3か月間はカンボジアにいるのですが、今年は一度も帰国できずにいます。カンボジアまで経由便が出ていますが、往復するたびカンボジアで2週間、日本に来ても2週間ほど待機宿泊をしなければいけません。もちろん、来年の東京五輪を狙っています。なので今は日本でトレーニングに集中することにしました。

――マラソン大会への出場は?

猫:例年なら今は大会シーズンなのですが、今年は大会がほぼ中止。だから毎日練習しながら、芸人の仕事をしています。皇居の周りなど1日30km走るようなマラソン練習を続けています。

――そもそも、ランナーとして五輪を目指したきっかけは?

猫:堀江貴文さんが芸人の悩みを受けるというインターネットの番組をされていて、そこに呼ばれたんです。タイトルに「猫ひろし再生計画」と書いてあって、失礼だなと思ったんですけど(笑い)。そこで、「足が速いんだから国籍を変えてオリンピック目指したらどう?」って言われたんです。堀江さんは、半分冗談で言ったと思うのですが、そのとき、ぼくの頭にパッと絵が浮かんだんですね。オリンピックのスタートラインにこの「猫魂」の衣装で立ったら、おもしろいなって。それで五輪を真剣に目指そうと決めました。

 ぼくのマラソンタイムはそのとき、2時間55分だったんですけど、まだ早くなると思っていた。実際、今のベストタイムは2時間27分です。当時からオリンピックに出場できるとなぜか本気で思っていましたが、今思えば、2時間55分でよくオリンピックを目指したなと思いますね(笑い)。自分を信じるって大事です。それがなかったら貫けなかったと思います。

 もちろん、日本人なのに国籍を変えてまでという批判もありましたし、カンボジアのことをどう思ってるんだ?とか、カンボジアでは最高記録を出して内定していたロンドン五輪代表が、居住実績で規定を満たせず断念せざるを得なかったり、落ち込むこともありました。でも決めたことは絶対に最後までやりきろうと決めていて、結果リオ五輪に行けてあきらめなくてよかったです。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン