これらのダムなどは、1950年代から1970年代の間に建設されており、これまでの洪水や地震によって被害を受け、すでに耐用年数が終わりに近づいているか、すでに終わりに達しているという。また、多くの小さな貯水湖については、地方の地元の町村によって管理されており、メンテナンスが不十分で危険な状態になっている。
中小の貯水湖のほか、一部の大規模なダムにも問題が発生している。とくに、世界最大の三峡ダムについては、水位が放水の危険水域を越えたと中国メディアが報じたほか、ダム全体の構造に一部ゆがみが見え、その部分からの決壊に至る可能性が強まっているとも伝えられた。このため、中国政府は今回の補修工事予算のなかに、三峡ダムの現場での調査や検証などの費用を含めることにしている。