キツネ様のみぞ知る未来

 これまで数々の新たな地平を切り拓いてきたBABYMETALは、その歴史のほとんどを“メタルレジスタンス”と銘打ったストーリーを携えて活動してきた。そして今年、9章まで進んできた物語は、10周年という節目を迎えメタルレジスタンス第10章である“最終章”というフェーズに入ったことが発表されている。この間、オリジナルメンバーであるYUIMETALの脱退という出来事があっても決して歩みを止めることはなかったが、この“最終章”とは何を意味するのだろうか?

「BABYMETALのプロジェクトではよく“Only The FOX GOD Knows”という言い回しをします。“キツネ様のみぞ知る”という意味なのですが、これは本当に“その先どうなるかわからない”ということだと思います。文字通りに捉えるならば“メタルレジスタンス”の終わりということなんですが、それはBABYMETALというユニット自体の区切りというよりも、活動当初から描いてきたストーリーの一つの完結ということだと思います。その先に何があるのか、キツネ様のみぞ知る、です」(柴氏)

 既に発表されている通り、紅白でBABYMETALが披露するのは代表曲である「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。メドレーや紅白特別バージョンを用意するアーティストが増えている中、初出場の紅白に同曲を持ってきたBABYMETALには自らの様式と強みをストレートにお茶の間に伝えたいという自信を感じざるを得ない。それは信じた道を進んできたこの10年で得たものなのだろう。柴氏はさらに、“今”のBABYMETALを目撃するチャンスだと語る。

「そもそも音楽番組に出ること自体がほとんどないグループだったので、BABYMETALの名前は知っていてもパフォーマンスを観たことがないという人がほとんどだと思います。デビュー当初の幼かった少女の頃のイメージが鮮烈に残っている人も多いと思いますが、今のBABYMETALは歌もダンスも非常に洗練された迫力がある。いい意味での違和感と爪痕を残してくれるのではないかと思います」(柴氏)

 いよいよクライマックスを迎えるメタルレジスタンス。その目撃者にならない手はない。

◆取材・文/大木信景(HEW)

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