〈歌い手といっても、歌だけ歌ってちゃダメですよ。いろいろ手を出すと、物事の幅が広がるんですよね〉(2020年12月25日『GO!GO!フライデーショー!』)
『鬼滅の刃』の竈門炭治郎のような緑の市松模様の衣装をまとった角川博(公式ブログより。左は神野美伽)
普段から周りを盛り上げ、果敢に笑いを取りにいく姿勢があるからこそ、大晦日に活動休止前の嵐の真裏で出番が回り、LiSAと局を跨いだ“鬼滅の刃シンクロ”という思いもよらぬ奇跡を実現でき、大きな話題を呼べたのではないだろうか。
2021年は角川博ブームが起こる。そう予感せずにはいられない年末の角川フィーバーだった。
■文/岡野誠:ライター、松木安太郎研究家。NEWSポストセブン掲載の〈検証 松木安太郎氏「いいボールだ!」は本当にいいボールか?〉(2019年2月)が第26回『編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞』デジタル賞を受賞。本人や関係者への取材、膨大な一次資料、視聴率などを用いて丹念な考察をした著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題に。