(共同通信社)

若い世代にも突然死のリスクはある(共同通信社)

 二木さんは、50代という年齢には“落とし穴”があると強調する。

「このくらいの年齢のかたは、社会的にも立場があり、多少体調が悪くても仕事を休めず、受診が遅れて重症化するという傾向があります。現役バリバリで働いているからこそ、“自分は大丈夫だ”という過信につながるし、熱がいったん下がれば“よくなった”と無理してしまいがちです」

 羽田氏と同じ立憲民主党に所属し、選挙区も同じ長野県の下条みつ衆議院議員(65才)は、議員という“イメージが大事な仕事”だけに、羽田さんの病気の兆しに気づきにくかったという。

「政治家に病気の話はタブーですから。体形の話になっても『いやいや、また太っちゃったかな』という感じです。20年以上つきあいがありますが、糖尿病だなんて聞いたこともありませんでした」

 だからこそ、誰も予期しないときに突然、死が襲ってくる。

「一見健康でも、若くても、基礎疾患がある人の場合は急変時の対応がその後を大きく左右します。自宅やホテルなどでの療養が増えているいま、万一に備えて家族としっかり話し合うことが、最も求められているといえるでしょう」(前出・陣内さん)

 自分だけは大丈夫。そんな思い込みを新型コロナウイルスは見逃さない。

※女性セブン2021年1月21日号

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