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マヂカルラブリー、M-1優勝後も変わらぬ「地下ライブ愛」

『マヂカルラブリーno寄席』の配信は10日まで (C)吉本興業

『マヂカルラブリーno寄席』の配信は10日まで (C)吉本興業

「M-1グランプリ2020」王者・マヂカルラブリーの勢いが止まらない。M-1放送後は「彼らのネタは漫才か? 漫才ではないか?」論争が連日ネットニュースに載ったが、本人たちとしては「しめしめ。盛り上がっているな」というのが本音かもしれない。年末年始はライブにテレビに引っ張りだこで、野田クリスタルは〈大阪のホテルに着き、あと1時間後には新幹線乗って東京戻って、またその日の昼に大阪くる しかもグリーン車〉(2020年12月29日のツイートより)と生活の激変ぶりを明かしている。

 そんななか、マヂカルラブリーが新たな記録を打ち立てた。1月1日に行われた無観客配信イベント「マヂカルラブリーno寄席」が、ネット上を中心に「お笑いライブの新境地を開拓した」と絶賛され、チケットよしもとの歴代配信チケットの売り上げ枚数1位に輝いたのだ。

 同イベントは、その名の通り、マヂカルラブリーと、彼らが選んだ芸人たちによる寄席。M-1王者の主催ライブということで、もともと注目度は高く、イベント冒頭で野田は「(視聴チケットが)700枚くらい売れているらしい」と語っていた。

 しかし、イベント終了後も視聴チケットは売れ続け、アーカイブ視聴の期間延長が決定するほどの大反響に。1月7日、野田はTwitterで〈マヂカルラブリーno寄席が14000枚を超えてオンライン配信歴代売り上げ枚数1位となったそうです 伝説のライブとなりました〉とうれしげに報告した。

「マヂカルラブリーno寄席」がこれだけ話題になったのは、M-1優勝効果だけではない。イベント内で見られるスタイルが、「新しいお笑いだ」と評価されているのだ。

 芸人がネタを披露する間、他の芸人たちは客席から大笑いで「なに、なに?」「売れるわけねーだろ!」などとヤジを飛ばす。舞台上の芸人たちがヤジに笑いを噛み殺しながらネタを続ける光景は、和気あいあいとして、なんだか男子校の部活のような雰囲気だ。

 イベントのエンディングで、ザ・ギースの高佐一慈は、「思っていた『マヂカルラブリーno寄席』と全然違った」「僕らの前がランジャタイで、急にヤジ飛ばされていた」と発言しており、ネタ中に客席から芸人がガヤを入れるというのは、事前に打ち合わせされていたものではないらしい。しかし、出演者たちにとっても楽しいライブだったようで、「ガヤありでライブやりたいね」と頷きあっていた。

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