「末っ子のイメージのぼくが、40代になって初のドラマ。娘ほど年の離れた関水渚チャン(22才)との共演でどんな姿を見せられるか、自分でも楽しみ」(香取)
2020年は凹んでしまいそうなときがあった
香取:今回は……、「指」でもいいですか?(笑い)書きますね(とペンを走らせる)。コロナ禍で、当たり前にやれていたようなことが延期になったり中止になったりするなか、3人とも、おかげさまで、いいお仕事をさせていただいていて、それぞれ高い評価をいただいてもいます。つよぽんの『ミッドナイトスワン』は、エンドロールが流れ始める前で、ぼくはお芝居の仕事を辞めようと思った。それぐらい素晴らしかったです。吾郎チャンの『ばるぼら』が海外で評価されたり、舞台『No.9』が再々演されたり。3人が……というより、個人個人のお仕事がどんどん増えているから追いかけられなくなっちゃった。前は2人の仕事をちょっとでも広めたいと思って、「皆さん、観てね」と言ったり、リツイートしたりしてたんだけれど、最近は、「あ、これ昨日オンエアだったんだ」「終わっちゃったんだ」って追いきれなくなっているところがスゴイって思います。
でも、最近気づいたんですけど、ぼく自身、2020年は結構、下を向いちゃいそうな、凹んでしまいそうなときがあったんですよ。4月29日、さいたまスーパーアリーナで本当はソロライブをやる予定だった。キャパが3万5000人という大きな会場でやるはずだったので、それがなくなってしまったのは、意外と響いていたみたいですね。それをいい方向に変えられたのが支援基金『LOVE POCKET FUND』の立ち上げとかファンミーティング『NAKAMA to MRRTING』でした。延期になっちゃったり、オンラインだったけれど、みんなとつながっていると心から実感できたし、何か皆さんの力になれるんじゃないかと動き出せたことで、自分の気持ちも動き出せましたね。ずっと応援させていただいているパラリンピックのサポーターも、同じです。東京五輪が1年、延期されたこと、アスリートの皆さんにとっては、年齢的にも体力的にもすごく大きなものだと思うんですが、ぼく自身は、2021年になっても、ずっと応援し続けるという気持ちになれたんです。