「SNSを始める前は怖かったけど、とてもあったかい場所で、ぼく自身救われたので、皆さん“指”を上手に使ってください」(香取)

「SNSを始める前は怖かったけど、とてもあったかい場所で、ぼく自身救われたので、皆さん“指”を上手に使ってください」(香取)

香取:そうでしたか。まさに“いま”を描いている作品と言えますよね。ぼくはずっとSNSというのは“怖い場所”だと思っていて、だから「やりたい」という気持ちはまったくなかったんです。知識がなかったから興味もなくて。SNSの中で起きていることは、あまり知らなかったんですけれど、ご存じのように3年前からSNSを始めてみたら、ぼくはビックリするぐらいに救われた方が多かった。意見交換の場としても利用させてもらっているし、コミュニティーとして「こんなにいい場所があるのか」とも思っているところです。エゴサーチもしてますよ。実はSNSを始める前からやってました。自分の名前で検索して、「この記事、もう出てるんだ」とか「このCM、もう始まってるんだ」っていう、いいエゴサーチ(笑い)。時々だけど「いいね」をすることもあります。

 最近だと、『JANTJE_ONTEMBAAR』の店内のディスプレイのあそこのあれがこうなってるよ……という指摘を見つけて、「あ、それは気づかなかった」「すぐに直したい」と思って「いいね」を押しました。つまり、その子の声によってぼくがスタッフに連絡して直せたという。いいエゴサーチでしょ?

 その子に伝わったかどうかはわかりませんけれど(笑い)。

SNSの中では「動かない」ことも大切

山田:エゴサーチで、よくなかったことは一度もないんですか?

香取:いや、そんなことはないですよ。なかには、ちょいちょい気になる言葉や意見とかがあったりして、それも1つならプラスに捉えることができるんだけれど、2つ、3つ、10個、20個となったときは、「ちょっと見たくないな」「イヤだな」と感じると同時に、腹も立ってくる。そういうこと、ぼくにもあったりします。一言「許さない」とか……、これ、ほんとにぼくに? 何かの間違いじゃないの? なんていうときは、その人のツイートを遡ったりもします。するといろんな人に、そう言っている。

山田:私は昔、結構そういう人に反論したり、闘ったりしちゃってました。多くの人から叱られて、いまはもうしていませんけど(苦笑)。

香取:反応するかしないか、動くか動かないかって大きいですよね。ぼくはいろいろ考えて「動かない」ことが大切なんだと思うようになりました。いま、SNSを避けて生きていくことは時代がひっくり返るか後戻りするようなことだと思うんです。けれど、だとしたら、SNSをどう避けたり遠ざけたりするかとか、どうやってつきあっていったらいいかっていうのを、もうちょっと教えてもらえたらいいと思うんですよね。このドラマはフィクションですけれど、観てくださるかたにSNSとのつきあい方のヒントになるようなことを描いていけたらいいなと思っています。

山田:スタートが本当に楽しみです。前回、このページにご登場いただいたときはソロアルバムのリリース直前で、ご自身も含めて、「新しい地図」の吾郎サンや(草なぎ)剛サン(46才)が当初、「やりたい」と言っていたことがすべて実現したことから、最高の「最」を色紙に書いていただきましたよね。その後も、お三方の活動は本当に順調で…。

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン