併願校選び4つのパターンと対策

 ここからは東京、神奈川の受験当事者としての立場で考えてみよう。まず埼玉なり千葉なりで合格をつかんでいるかどうかで、併願校選びの比重の置き方が変わってくる。

(A)合格をつかんでいて、そこに進学することもあり→強気な併願校探し
(B)合格をつかんでいるが、そこは保険→挑戦と安全の両面作戦
(C)不合格だった→欲張らず安全策中心に
(D)埼玉も千葉も受けていない→オーソドックスに幅広く

 本番まで1週間を切っている時期なので、第一志望の出願はすでに終えているはずだ。

 Aなら、できれば行かせたいという学校にチャレンジしてもいいだろう。第二、第三志望も強気で選べる。

 Bの場合は、1 校くらいはチャレンジしてもいいが、学力相当校を2つくらい選びたい。確実な安全校も入れる。

 Cの場合は、子どもの性格、精神状態で異なるが、第一志望はそのままでも、2月1日に安全校を入れる。午前が第一志望なり本命校で変えられないなら、午後入試で易しい学校を選ぶ。ここで合格をつかめれば子どもの自信は回復し、2日以降強気で行ける。1日の合否によって変更できるようにダブル出願しておくといい。1日も不合格だと子どもはなかなか立ち直れない。1日夜に慌てて決めるのでなく、今から2日に絶対確実な学校を出願しておきたい。

 Dは、今立てている受験スケジュールを淡々とこなそう。

強気か、安全策か、併願校選びもじっくり考えたい

強気か、安全策か、併願校選びもじっくり考えたい

 これから現在の出願状況について述べていくのにこんなことを言って矛盾しているが、ここまできたら出願者数や倍率はあまり気にしないほうがいい。合格の難しさは、多くの場合、出願者数や倍率とはあまり関係ないからだ。出願者数が減ったり、倍率が下がったりしているのは、主としてチャレンジ層が出願を止めているからだ。

 ただ、新設校、共学化校、大きな改革をした学校、午後入試など新規の入試回などは予想偏差値と結果偏差値が大きく乖離することがある。そうしたケースではどの程度注目されているか、数字を気にしたい。

 次に、子どもの精神状態、体力なども案外大事。コロナ感染が心配で家に閉じこもりがちだが、人出の少ない外に連れ出して気分転換させて気力を充実させること。親もポジティブに過ごすこと。2月1日以降、連日午前・午後と受験し続けるだけの体力があるか(案外親のほうが弱音を吐くケースが多い)、今のうちに本人の意志と体力を見極めておきたい。

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン