【東京・神奈川の男子】中堅の男子校、共学校には要注意校も

 ほとんどの学校が締め切り前で、1月20日時点での応募状況だが、

●難関校では麻布、開成、早稲田、慶應普通部、聖光学院は前年より減、武蔵、浅野、栄光学園が横ばいで、増加しそうなのは海城、駒場東邦、サレジオ学院くらいしかない。埼玉、千葉ほどではないが、難関校離れは共通している。
●中堅校ではすべての入試回が増加基調の元気な学校が目に付く。高輪、獨協、日大豊山、明大中野など。この他、現段階で早くも第1回入試が前年を上回っているのが佼成学園。
●共学校は男女で異なり、男子が第1回入試で前年を上回っているのは東京農大一、目黒日大、安田学園、鶴見大附、森村学園、山手学院。現段階ではまだだが確実に前年を上回りそうなのが、成蹊、湘南学園。
●男女ともに前年を上回りそうなのが、ドルトン東京学園、法政大学、宝仙学園理数インター、自修館、桐蔭学園。
●共学校ですべての入試回が増加基調な学校は、開智日本橋、かえつ有明、工学院大附、駒込、淑徳巣鴨、多摩大目黒、日大一、日大二など。
●2021年入試の話題校は中学再開の広尾学園小石川、共学化の芝浦工大附だが、20日時点で総応募者数が前者は1677名、後者は1396名に達するほど人気が高まっている……千葉の光英VERITASもそうだが、話題になっているところに集まる傾向が顕著。

 こうしてみてくると、難関校の入試はそう大きくは変わらないとみていいだろう。減っていても先に上げた理由から易しくなることは期待しないほうがいい。

 併願校を選ぶとき注意したいのはここに出てきた中堅校だ。難度が大きく上昇する可能性がある。ただ多くの家庭が選んでいるということは、教育内容が期待されているということでもある。候補として検討してみる余地はある。

 何が人気なのか、ということは個々の学校の事情、隔年現象があり、括るのは難しいが、いくつか共通する事柄を見つけられる。

●日大系が日大豊山、日大一、日大二、目黒日大と2020年に引き続き今年も人気。明大系はここには明大中野しか出ていないが明大明治も明大中野八王子も前年を上回りそうで隔年現象に当てはまる。
●高輪、開智日本橋、かえつ有明、芝浦工大附、安田学園……と、近年タワマンが続々建っている下町から臨海部の学校が多いこと。この地域は今後中学受験層が分厚く存在する可能性がある。
●神奈川は横浜中心部ではなく、横浜市でも郊外の学校(サレジオ学院、桐蔭学園、森村学園、山手学院)や横浜市以外の学校(自修館、湘南学園)が受験生を増やしている。

 安全策を取るなら、ここに挙がった学校以外から探す、ないし傾向の逆張り(付属校なら他の大学系、臨海部以外の地域から選ぶといった具合)してみる手はある。

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン