国内

菅首相を評価していた田原総一朗氏「期待外れ、スピーチ下手」

菅義偉氏の能力を高く評価していた識者たちも…

菅義偉氏の能力を高く評価していた識者たちも…

「影の総理」「危機管理の達人」「叩き上げの苦労人」さらには「鉄壁のガースー」──憲政史上最長の安倍政権を官房長官として7年8か月支えた菅義偉・首相は、昨年9月にコロナ危機のなかで首相に就任すると、手腕を期待され高い支持を得ていた。しかし、後手に回るコロナ対策に国民は失望するばかり。いったい何を間違ったからこうなったのか。菅氏の能力を高く評価していた識者に聞いた。

 まずは菅政権の“ご意見番”的存在の評論家・田原総一朗氏だ。田原氏は、「次は菅さんがいい」と安倍晋三・前首相に進言し、就任会見で菅首相が明言した「行政の縦割り打破」について、自身のブログで〈それができるとおおいに期待している〉と評価していた。

 しかし現状をこう語る。

「海外では1回目の感染爆発のときに医療体制を大改革したが、日本はそれができず医療崩壊を招いた。安倍政権時代の縦割り行政を継承し、官邸と厚労省、財務省の方針がまとまらなかったことに原因がある。菅さんは縦割りを打破するといっていたが、結局できなかった。ただ、分科会も悪い。菅さんは尾身茂会長の情報を相当信頼している。尾身さんも年が明けたら感染者は減ると考えていたんでしょう。だから菅さんも、緊急事態宣言は出さなくていいと甘く考えていた」

 期待外れだったのは政策だけではない。

「スピーチもへたっぴいだよ。安倍さんには優秀なスピーチライターがいて本人も何度も練習していた。だから二階さんにはスピーチライターを変えろ、菅さんにももっと練習するように伝えてくれといっておいたんだ」

 そして田原氏は、「菅がいいというより、今の自民党だと他に誰もいないでしょう」と加えた。

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト