稽古後に飲みに行けないのもストレス。「共演者と飲んで喧嘩して議論して、翌朝、またおはようございますというのが癖なんだけど、それができなくて」(渡辺)

稽古後に飲みに行けないのもストレス。「共演者と飲んで喧嘩して議論して、翌朝また、おはようございますというのが癖なんだけど、それができなくて」(渡辺)

 八嶋はコロナ禍の中でこう感じている。

「秋ぐらいからは、客席数を減らしたり、パネルを設置したり、いろんな工夫をして舞台を継続させようとやってきた。僕たちはたぶんコロナとはまだ付き合い続けることになる。だからこそ感染対策をしっかり取りながら、絶やすことなくコンスタントに芝居を継続させていかなきゃダメなんだと、改めて思っています」

「喜劇 お染与太郎珍道中」は、そんな演劇人たちが出したひとつの答えでもある。

■「喜劇 お染与太郎珍道中」は、2月1日~17日に新橋演舞場、2月21日~27日に南座で上演。

【プロフィール】
渡辺えり(わたなべ・えり)/1955年生まれ、山形県出身。80年代小劇場ブームの一翼を担った「劇団3〇〇」を経て、現在は「オフィス3〇〇」を母体に、作・演出、出演、プロデュースなど精力的な演劇活動を展開中。2018年に日本劇作家協会会長に就任

八嶋智人(やしま・のりと)/1970年生まれ、奈良県出身。1990年に「劇団カムカムミニキーナ」を旗揚げ。以降、ほとんどの劇団公演に出演しながら、外部の舞台、ドラマ・映画やバラエティ番組等で人気を博す。2019年には歌舞伎初出演を果たした。

取材・文/一志治夫 撮影/二石友希

※週刊ポスト2021年2月5日号

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