芸能

NHK大河、松本潤主演フライング発表でワリを食った次作主演の吉沢亮

次の大河ドラマは吉沢亮主演の『青天を衝け』(時事通信フォト)

次の大河ドラマは吉沢亮主演の『青天を衝け』(時事通信フォト)

 次の次の、さらに次!? 1月19日、NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023年放送)の主演が松本潤と発表されると、そう困惑した人もいただろう。

 現在放送中の『麒麟がくる』の次は、吉沢亮主演の『青天を衝け』。その次の2022年には小栗旬主演の『鎌倉殿の13人』が控えている。今回発表されたのは、その次の大河なのだ。

「あまりに先の作品なので、私も順番がこんがらがってしまいました」

 そう苦笑するのは、ドラマ評論家の田幸和歌子氏だ。

 大河ドラマの主演発表は、ほとんどが放送スタートの1年前に行なわれてきた。しかしここ10年ほどは、1年半ほど前に「次の次の大河」を発表するのがスタンダードとなった。

「昨年1月に『鎌倉殿の13人』の小栗が発表された時は放送の2年前で、沢尻エリカの不祥事で『麒麟』の放送開始も遅れていたため、例年よりタイミングが早いと話題になりました。NHKは正式発表の前に(主演俳優を)マスコミに抜かれるのを避けたくて早めたようです」(スポーツ紙記者)

 今回の松本の発表も、新型コロナの影響で『麒麟がくる』の放送期間が延期されたことで、“3つ先”の作品が発表されてしまった。田幸氏が言う。

「NHKが『麒麟』の放送終了を待たずに発表したのは、昨年末に嵐が活動休止になった直後という話題性のあるタイミングを逃したくなかったからでしょう」

 早すぎる発表で“助走期間”が長くなることによって、ワリを食った作品もでてきた。

「世間の話題は次々回の小栗主演作に集まっている印象です。脚本も三谷幸喜さんで、豪華キャストも続々と発表されています。そんな中で今度は松本主演の『家康』まで発表されたので、スタート目前の『青天』がすっかり霞んでしまったように感じます。題材も渋沢栄一で他と比べて地味だと指摘されていたのに、関連する情報発信や報道も少なく、もっと話題になってほしいのですが……」(同前)

 話題作の狭間を衝け。

※週刊ポスト2021年2月12日号

次の次は小栗旬主演の『鎌倉殿の13人』(時事通信フォト)

次の次は小栗旬主演の『鎌倉殿の13人』(時事通信フォト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン