芸能

韓国版『知ってるワイフ』ヒロインは韓国の「経歴断絶女性」そのもの

ああ

オリジナルの韓国版も話題(写真/『知ってるワイフ』公式HPより)

 関ジャニ∞の大倉忠義が主演を務め、ヒロインの広瀬アリスとの夫婦役が話題を呼んでいるドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)。原作の韓国版が動画配信サイトで配信されていることもあり、日本版の盛り上がりに比例して韓国版も再注目されているようだ。韓国でも同ドラマが放送された際、視聴率1位を記録するほどヒットしたというが、その理由について、ソウル在住のKDDI総合研究所特別研究員・趙章恩さんが解説する。

 * * *
 韓国で2018年に放送され、同時間帯視聴率1位を記録したヒットドラマ『知ってるワイフ』。『愛の不時着』や『青春の記録』、『ミスター・サンシャイン』などを制作したスタジオドラゴンの作品だけに、面白さはお墨付きである。「もし別の人と結婚していたら自分はどうなっていただろうか」、多くの人が一度は考えたことがある“妄想”がドラマ化されただけに、特に20~40代の共働き世帯や育児真っ只中の視聴者に受け入れられ、「夫婦とは何か」を考えさせられるドラマ」と注目を集めた。また、韓国では男性視聴者が多いドラマとしても話題になった。

 そんな人気ドラマが、リメイクされて現在日本でも放送されている。演出、設定の違いや一部シーンの変更などはあるが、物語の大筋に大きな違いはなく、ある程度原作の韓国版に忠実な印象だ。物語は、母の世話やパートに育児とワンオペで日々を回すヒロイン・ウジンが、夫で主人公・ジュジョクに溜まった怒りを爆発させるところから始まる。ジュジョクも、疲れて帰宅すると毎日のように浴びせられるウジンの罵倒に嫌気がさしていた。そんなある日ジュジョクは、ひょんなことから地下鉄で出会った男にもらった500ウォンコインで偶然過去にタイムスリップする。そこからジュジョクの「人生をリセット」計画が始まるのだが、ウジンと出会う前に戻って過去を変えても、なぜかまたウジンと出会ってしまう。

 ジュヒョクとウジンの共働き育児戦争は、見ているだけで息が詰まりそうなほどリアルに描かれており、その点は日本版でも同様だ。また、愛くるしい女子高生役から、仕事と育児に疲れ果てたワーキングママ役、テキパキ仕事をこなすビジネスウーマン役まで演じ分けるハン・ジミンの演技が光るドラマでもあり、日本版でもヒロインを演じた広瀬アリスの演技力に注目が集まった。

 ドラマ全体も、コミカルな演出の中にしっかりと泣かせるシーンもあり、終始笑いあり涙ありで見ていて飽きることがない。過去に戻ったジュヒョクが運命を変えようとする度に、ウジンをはじめ友人や家族の運命も変わり続けるため、毎回次の展開が気になっていく。韓国ドラマファンには馴染み深い有名俳優らが別の人気ドラマのキャラクターのままドラマにゲスト出演しており、その場面を見つける楽しみもあった。

関連記事

トピックス

あごひげを生やしワイルドな姿の大野智
《近況スクープ》大野智、「両肩にタトゥー」の衝撃姿 嵐再始動への気運高まるなか、示した“アーティストの魂” 
女性セブン
OZworldの登場に若者が殺到した
《厳戒態勢の渋谷ハロウィン》「マジで両方揉まれました」と被害打ち明ける女性…「有名ラッパー」登場で一触即発の乱闘騒ぎも
NEWSポストセブン
天海のそばにはいつも家族の存在があった
《お兄様の妹に生まれてよかった》天海祐希、2才年上の最愛の兄との別れ 下町らしいチャキチャキした話し方やしぐさは「兄の影響なの」
女性セブン
川村
【北海道・男子大学生死亡】脚には「龍のタトゥーシール」…逮捕された川村葉音容疑者(20)の同級生が明かす「暴力的側面」と「恋愛への執着心」
NEWSポストセブン
満を持してアメリカへ(写真/共同通信社)
アメリカ進出のゆりやんレトリィバァ「渡辺直美超えの存在」へ 流暢な英語でボケ倒し、すでに「アメリカナイズされた笑い」への対応万全
週刊ポスト
ライブペインティングでは模様を切り抜いた型紙にスプレーを拭きかけられた佳子さま(2024年10月26日、佐賀県基山町。撮影/JMPA)
佳子さま、今年2回目の佐賀訪問でも弾けた“笑顔の交流” スプレーでのライブペインティングでは「わぁきれい!うまくできました!」 
女性セブン
傷害致死容疑などで逮捕された八木原亜麻容疑者(20)、川村葉音容疑者(20)、(右はインスタグラムより)
【北海道男子大学生死亡】逮捕された交際相手の八木原亜麻容疑者(20)が高校時代に起こしていたトラブル「友達の机を何かで『死ね』って削って…」 被害男性は中学時代の部活先輩
NEWSポストセブン
木曽路が“出禁”処分に(本人のXより)
《胸丸出しショット投稿で出禁処分》「許されることのない不適切な行為」しゃぶしゃぶチェーン店『木曽路』が投稿女性に「来店禁止通告」していた
NEWSポストセブン
東京・渋谷区にある超名門・慶應義塾幼稚舎
《独占スクープ》慶應幼稚舎に激震!現役児童の父が告白「現役教員らが絡んだ金とコネの入学ルート」、“お受験のフィクサー”に2000万円 
女性セブン
佳子さまの耳元で光る藍色のイヤリング
佳子さまが着用した2640円のイヤリングが驚愕の売れ行き「通常の50倍は売れています」 地方公務で地元の名産品を身につける心遣い
週刊ポスト
傷害致死容疑などで逮捕された八木原亜麻容疑者(20)、川村葉音容疑者(20)(インスタグラムより)
【北海道男子大学生死亡】 「不思議ちゃん」と「高校デビュー」傷害致死事件を首謀した2人の女子大生容疑者はアルバイト先が同じ 仲良く踊る動画もSNS投稿
NEWSポストセブン
いわゆる“ガチ恋”だったという千明博行容疑者(写真/時事通信フォト)
《18才ガールズバー店員刺殺》被害者父の悲しみ「娘の写真を一枚も持ってない。いま思い出せるのは最期の顔だけ…」 49才容疑者の同級生は「昔からちょっと危うい感じ」
女性セブン