ライフ

住宅用火災警報器の設置義務化から約15年 すでに電池切れの可能性も

隣の家が火事になったら、持ち出すべきものは?

住宅用火災警報器、電池切れの可能性も(イラスト/とげとげ)

「春うらら」とは裏腹に、乾燥や強風で3月や4月は火災が多い季節としても知られる。いくら自分が注意していても隣の家、あるいは隣の隣の家が火事になれば、火の粉がわが家に降りかかることも……。もし火事になってしまったらどうすればいいのか?

 避難をする際は、ただやみくもに逃げればいいわけではない。

「まずチェックすべきは、炎が揺れている方向です。その揺れの逆である風上に逃げることが大切です。風下に向かって逃げると煙が自分に迫ってくるので、逃げている間に煙を吸い込むリスクが高まります」(防災士)

 火事で怖いのは「火よりも煙」だとよくいわれる。煙を吸い込むことで一酸化炭素中毒や窒息になり、命を落とすケースもあるからだ。特に深夜や早朝の火災は、眠った状態のまま煙を吸い込んでしまい、そのまま死にいたるケースもあるので要注意だ。

 住んでいるのがマンションの場合、避難するために出火した家の前や廊下を通らなければならないことも考えられるが、焦ってはいけない。理学博士で火災鑑定人の鈴木弘昭さんはこう言う。

「火の粉が飛んでくるような状況では、毛布などを頭からかぶって体への燃え移りを防ぎます。アクリル製のものは熱で溶けて危ないので、必ず水で濡らしてください。炎の中を突っ切らなければいけないようなときでも、濡らした毛布を手に巻けば、手のやけども防げます。燃えている廊下を走り抜けるくらいの一瞬の時間なら、対処できるでしょう」(鈴木さん)

 高層階でも避難のときにエレベーターを使うのはNGだという。火災で電気系統がダウンしたら、中に閉じ込められてしまうからだ。火が上がってきていなければ、非常階段か屋内階段を使っての避難が確実である。

「煙が上ってきていたら、口に濡らした布を当てたり、袖で煙を防いで逃げましょう。大人の足なら急いで下りれば、7階から1階まで1分程度で避難できるので、仮にその間に煙を吸い込んでも健康上それほど問題はありません。もし炎が階段を上がってきているような状態なら、階段を下りず、屋上に避難して救助を待つ方がよいでしょう」(鈴木さん)

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン