芸能

志村けんさんの最期を知る家政婦が告白「自宅では全くの別人でした」

行きつけの和食店で、星野さん一家との食事を楽しんだ志村さん(2016年12月)

行きつけの和食店で、星野さん一家との食事を楽しんだ志村さん。左端が星野さん(2016年12月)

 昨年3月29日に、新型コロナウイルスによる肺炎によって亡くなった志村けんさん(享年70)。その彼の私生活を人知れず見守ってきた女性がいる。家政婦の星野初弥(はつみ)さん(35才)だ。約15年にわたり志村さんを支えてきた彼女が、一周忌を前に重い口を開いた。我々が知らない志村さんの素顔を、3月25日発売の女性セブンで初めて明かす。

「去年の3月19日のことは、一生忘れられません。その日は、倦怠感に加えて発熱の症状も出始めて。一日中、自宅のベッドで寝ている状態でした。それなのに、わざわざ起き上がって『ありがとうございました』といつも以上に丁寧に言ってくれたんです。私も『明日また来ますね』と返事したんですが、まさかそれが、志村さんと交わす最後の言葉になるなんて……」(星野さん・以下同)

 彼女は、志村さんが亡くなるまで東京・三鷹市にある志村さんの自宅に出入りし、身の回りの世話や病院への付き添いを重ねてきた。交友関係の広さで知られる志村さんだけに、自宅にも頻繁に人が訪れていたかと思いきや、そうではなかった。

 自宅に入れるのは星野さんを含め2、3人の家政婦のみ。言葉を交わすこともほとんどなく、要件はメモで伝えることが多かった。しかし、思い切って質問をぶつける星野さんには心を許し、特別なお願い事をしたり、ポツリポツリと胸の内を語ることがあったという。

「私の見てきた志村さんは、テレビで見る彼とはまったくの別人。自宅では口数の少ない本当に静かな人でした」

 志村さんは稀代のコメディースターだ。高齢になってからも、テレビでは白塗りや扮装して、ハツラツとコントを披露する姿が印象的だった。私生活では毎晩のように大好きな街、東京・麻布十番で豪快に飲み歩いていたとも言われていた。しかし、その姿は彼の一面でしかない。

 星野さんは晩年の志村さんについてこう続ける。

「実は、亡くなる前の年から、志村さんの体は思うように動かなくなっていました。家の外では一切見せていなかったのですが、めまいやふらつきがあり、歩くのもやっとの状態。道路で転倒して頭を強打したこともあって……。ひどいときには『歩き方が分からなくなってしまった』と消え入りそうな声でつぶやくこともありました。

 コロナになる少し前、体調はさらに悪くなっていましたが、本人はそうした姿を絶対に見せまいとしていました。いざ家から出て移動車に乗り込むと別人のようになり、仕事へと向かうんです。誰にも言わなかったけど、本当はかなり無理をしていたんだと思います」

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト