「羽生選手は喘息持ちなので、コロナに感染したら大変なことになる。オーサーはさまざまな選手と接するため、双方が理解したうえで直接会うことを控えるようにしたそうです。昨年10月末頃からは、画面越しにリモートで指導を受ける形になりました。一時、羽生選手が精神的に乱れたのは事実のようですが、全日本選手権ではしっかりと乗り越え、結果を出した。いまはかなりの手応えを持っていると思います」(スポーツジャーナリスト・折山淑美さん)
ここ半年は、24時頃に地元・仙台のリンクに姿を現し、深夜練習を重ねていた。
「オーサーのいるカナダ・トロントとは13時間の時差があるため、彼の時間に合わせて、リアルタイムで指導を受けていたようです」(別のフィギュアスケート関係者)
1年間直接会わなくても、決して崩れなかったオーサーとの師弟愛。今大会では試合が始まる前に、彼と羽生選手との再会が注目されていた。
「オーサーは、中国人選手のコーチとして大会に来ていて、羽生選手と約1年ぶりの再会を果たしました。
全日本選手権をひとりで乗り切ったことで、彼は大きな自信をつけた。それでも、いざというときに頼れる人が隣にいないというメンタル面での不安はまだ残っているはず。今回、直接指導を受けられるかどうかは別として、3度目の世界選手権金メダルを約束したオーサーが現地にいることは、羽生選手にとって精神面でとても大きいのでは」(別のフィギュアスケート関係者)
※女性セブン2021年4月8日号