その反動で再到来したのが、2011年に始まり、いまも年1回の放送が続いている『最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王』(日本テレビ系)や、それに対抗してレギュラー番組に定着した『東大王』(TBS系)などに代表される、高学歴クイズプレーヤーが競い合う第6次ブームだ。
「『頭脳王』は東大法学部首席卒業者や、数学オリンピック連続出場者など、超エリートだけが出られる番組です。その第3・4回で連続チャンピオンになった水上颯くんが、レギュラーとして加わったのが『東大王』。この番組がすごいところは、ゴールデンタイムの看板を素人の東大生に任せた点。この慧眼にありますね」(大門さん)
クイズ番組が登場して約70年。スタイルも問題も多様化してきたクイズ番組は、昔といまでどう変わったのか?
「かつて、物欲を満たす視聴者型だったクイズ番組は、いまや超エリートが純粋に頭脳を競う知的ゲームへと進化しています」(大門さん)
取材・文/北武司
※女性セブン2021年4月8日号